雑居まつりと台風

 台風19号が大変な強さでやってくる。関東を直撃のようだ。ということで、雑居まつりは10月13日が14日に延期される予定。その日は出店するにしても私が午前中しか参加できないので、午後はスタッフにおまかせすることにしよう。個人的にはラブ・エロ・ピースを見られないのは残念。

 僕は山口県山口市生まれで、高校までいた。山口も割に台風が来きていて、何度か体験している。雨戸を閉めてもドーンとぶつかる風を憶えている。ただ、一番の思い出は東京に住み始めて間もないころの台風だろう。母から電話がかかり、「屋根が飛んだ!後片付けに戻って!」と叫んでた。新幹線で(あの当時は約6時間かけて)戻って一輪車なんぞで残骸を片付けたと思う。台風は北半球では左巻きだから、中心の右側では強い南風がやってくる。山口市の場合、下関側を通過すると強く、その台風はそうだった。風速40mくらいだったらしいが、目の前は田んぼで周囲に少しだけ建物があり、ちょうど風の通り道となっていたので、瞬間風速は50mくらいになったのかもしれない。威力にホントに驚いた。そのまたはるか前の幼いころ、父が仕事で出た後、僕たち子どもと母、祖母がいる時に強い台風がきたことがある。母はあまりのすごい風に途方に暮れる。家が揺れる、窓がしなる。たまらず近所の人に相談(どうやって聞きにいったのか、多分電話と思う。父には仕事中と遠慮したのか)したら、全部窓を開けて風を通した方が良いと言われたらしい。しかし、家の中が雨の中でびしょ濡れになるのを躊躇して、改めて父に連絡。そうしたら父が「ばかたれ!窓を開け放つと家のなかで風がたまって屋根が飛ぶぞ!」としかられた、ということでひたすら風に耐えるしかなかった。その時は何とかしのいだ。しかし、屋根が飛んだ台風は、それ以上に強烈だったんだろう。風の通り道ができてしまった周囲の状況の変化もあるのだろうけど。

 ということもあり、台風15号の時もこれは大変なことになると思った。そして千葉は大変なことになってしまった。19号はそれ以上に強いという情報。思い切り逸れてほしいものだ。東京の西側に勢力を増しながらやってきたら、しかももし50mとかできたら、とんでもないことになるだろうな。そんな台風など経験したこともないし。街の風景は一変するか。。。雑居まつり会場の羽根木公園はどうなっているのだろう。

 懐中電灯、非常食、水、カセットコンロ・・・他に何か必要だったか・・・。

 台風15号被害に対する政府の対応は後手でお粗末なことは間違いない。被害から回復もできないうちにやってくる19号にどうやって対応するんだろう。何をしてくれるのか今のところ全く信用できないすね。

 小さく身の回りのことを心配したり、まったく政府は何をやっとるんじゃと不満に思ったり、こりゃーやっぱり気候変動によるんだろうなと思ったり。

 そして、斎藤幸平氏の「未来への大分岐」「大洪水の前に」という本によって、気候変動を引き起こす資本主義システムの限界ということをじわじわと感じるのだった。