れいわ新鮮組が熱い!

 参院選に突入した。注目はれいわ新選組だ。山本太郎氏は『1945年の精神』DVDの特典映像でご協力頂いたが、その時の主張と1ミリもずれていない。あの時語って頂いた、政府与党の暴走、貧困問題、奨学金問題、リニア新幹線の問題などは、解決されているどころか、さらに権力が暴走しむしろ悪化つつある。そしてあらたな問題提起は消費税だ。以前ブログに書いたが、消費税は本当に最悪だ。弊社は超零細企業であるが、それでも運営していると消費税というものがいかに中小零細を苦しめるかは身をもってわかる。仮受消費税と仮払消費税の差額が納付すべき消費税となるが、まず課税売上というものは、課税されていると頭ではわかるが、まずは大切な入金として考えるのみであり、税金と分けられているわけではないお金そのものは、原価や販管費に回すことがまずは先決だ。だが、販管費には非課税である給与や社会保険などがあるから、所得税はマイナスでもどうやっても納付すべき消費税は発生する。(この消費税がなんで販管費に計上されるのかもよくわからん。税理士センセにいつも聞き忘れます。)

 無論消費税分を転嫁できないなら販売価格はデフレのせいで据え置き、または引き下げせざるを得なければ、同じ入金なのに消費税分は企業の負担が増えているということになる。これはよく言われていることである。これでさらに増税となればお話にならない。逆進性が強いということはもちろんだし、このようなところも大いに問題だと実感している。ダントツに滞納が多い税というのもうなずける。山本太郎氏が消費税0を訴えているが、100%賛成だ。こんなあほな税は即刻やめるべきだ。

 消費税で熱くなったが、れいわ新鮮組での立候補者の面々が本当に熱い。東京選挙区に立った創価学会の野原よしまさ氏の主張は学会やら宗教がどうのというよりも、あまりに当然のことを訴えている。比例区の面々ももちろんみんな当事者として今の日本がおかしいではないかと熱く語る。安冨先生は日本の状況は豪華な地獄という。いや全くその通りだ。なんちゅー息苦しい世の中だろーか。もういい加減変わらんといかんでしょう。

 ふと『1945年の精神』の特典映像に出て頂いた方々を思い出す。國分功一郎先生宅にお伺いした時、ちょうどあの『中動態の世界』の校正が終わりつつある時期であった(そのように言われていたと思う)。撮影のための公園までの道すがら、わたしのようなただのスピノザファンからの質問にもお答え頂きまして感動。そういえば國分先生に本編のサンプル映像をお渡しする時には、仮題として『1945年の魂』となっていたが、先生から「いや、魂は別のことを想像させるからそのまま精神がよいでしょう」と言われて『1945年の精神』となりました。有難うございました!

 宇都宮弁護士へのインタビューは供託金問題に関心を持たせてくれた。松尾匡先生の撮影で立命館大学の研究室にお邪魔したが、その途方もなく熱いレフト1.0~3.0の講義!2カメで臨んだが、僕の素人カメラは全く役に立たず、編集者がえらい苦労した。すみません。

 そして社会保障研究が専門である唐鎌直義先生!朝日新聞の記事を見て激しく感じ入ったので、突撃で申し込んでご快諾頂き撮影させてもらった。『1945年の精神』本編中に登場するアナイリン・ベヴァンの動いている姿に感動されていた。それは英国の社会保障も研究されているが故で、そのことをお聞きして本当にお願いしてよかったと思った。唐鎌先生は、日本の社会保障があらゆる分野で脆弱であることをずーっと前から問題視されている。『下流老人』で有名になられた藤田孝典氏や伊藤周平教授なども唐鎌先生からの影響があるのではなかろーか。唐鎌先生の国交労連制作のインタビュー映像を見た時、ユーモラスでありながら、社会保障について厳しくご指摘される姿に惚れたのもお願いした理由ですが。

 そもそも、『1945年の精神』DVDを出したいと思ったのは、その前にブレイディみかこさんと國分功一郎先生の対談を下北沢の本屋B&Bで聞いたことからであった。ブレイディさんが「SPIRIT OF '45」の話をされたことが始まりでした!

 れいわ新選組は『1945年の精神』本編の主張、そして解説、特典映像にご協力いただいた皆様が主張されていることを実現すべく、まさに当事者の皆さんが立ち上がった!ということで全面的に応援してます。さて参院選の結果は!?