観蔵院の仏画・悉曇特別展!

 昨日、曼荼羅寺観蔵院の第24回悉曇仏画展に行ってまいりました。

 曼荼羅DVD制作でお世話になって以来、毎年のようにお伺いしております。5日間にわたる展覧会は展示のみならず、法会、講話、、声明公演と萬燈会、チャリティーコンサートなど盛り沢山。

 今年の展示は、両部曼荼羅を描かれた染川画伯が、1975年に中東、西アジア歴訪された際の貴重なスケッチ数十点を中心に、仏画、悉曇、截金作品など。

 染川画伯のスケッチはその当時の中東、西アジアのほのぼのした雰囲気が伝わっていますが、まずはその精確な筆致に感動しました。当日、染川画伯とお話しする機会があって、画伯がその時手作りの画板を持って行ったというお話をされ、その画板を思い出しながら、普通のシャープペンで普通のメモ用紙に、描かれました。その思い出そうとふと動きを止められる姿と、それをメモに描かれる時の様子に実は感動していた次第です。画伯が描くという行為を目の当たりにしたのは初めてでしたので。

 悉曇展は、小峰智行住職の「梵字辞典」(東京堂出版)のために書かれた元原稿の美しさに胸を打たれつつ、掛け軸になっている、陀羅尼や、“あ”、“不動明王”、など、不思議に美しい文字に見惚れます。

 また、截金作品は、金箔を極限まで細く切り(またその細さも用途で様々!)、貼り付けていく気の遠くなるような細やかな作業を繰り返す技術を使った芸術作品ですが、これがまた美しい!僕は何に感動しているのだろう。その細やかさと、截金の使い方、表現の仕方、でしょうか。

そして、観蔵院の本堂には、これまた途方もない作品があります。西川みつ子先生が制作された金泥とプラチナ泥による巨大な両部曼荼羅!これは気の遠くなる作業がさらに気の遠くなる作業に重ねられた作品で、ただただすごいとしか言いようがありません。

 截金作品については、僕は昨年の展覧会で、そのお弟子さんのお一人、山中美保子さん制作の截金作品に出会いました。卵の型に青の岩絵の具、そこに載せられた緻密な截金!たちまち見惚れて、山中さんにこれが欲しいのですがとおねだりしました。そうしたら、山中さんが改めて作りましょうと言ってくださって。そして出来上がった卵型の超緻密な截金作品!素晴らしい芸術作品を購入させて頂きました!!!その山中さんは今年は大作の制作中でした。出来上がりが本当に楽しみです。

 住職はバタバタとお忙しそうでしたが、着ておられるのは梵字Tシャツ!住職と弊社コラボの梵字Tシャツは好評とのことで嬉しい限り。

 長老にお会いしましたら、いつものユーモアたっぷりのお話をして下さいまして、たちまち時間は過ぎてしましました。

そこで教えて頂いた、大般若経を守る16善神、そして玄奘三蔵と深沙大将(じんじゃだいしょう)のお話しはとても興味深いものでした。ところでこの深沙大将の姿がすごい!調べていたら海洋堂が今年5月に発売してました。渋いの出すなー。さすが!いやー大迫力!

 観蔵院、観蔵院曼荼羅美術館はホントに素敵なところですよ。