スピノザ「エチカ」はアタリメのよう2

『エチカ』第2部定理10はこれまたぐっとくる。

「人間の本質には実体の有は属さない、あるいは実体は人間の形相(フォルマ)を構成しない」

ひゃー。第2部公理1は「人間の本質は必然的存在を含まない」この人がいて、あの人がいて、でも生まれない人もいる。ということだから。

人間は、実体という永遠、かつ必然の存在ではないので、実体そのものではないし、実体直近そのものから生まれたもんでもないので、つまりは実体のある属性の様態的変状の結果だと。

勝手に考えて・・・、実体が人間の形相などなどを構成せずに、実体がなすのはなんなのだろう。エネルギーのようなもんだろう。そして無限に続く原因結果の連鎖としてのこの、あの人間が様態として生まれる。

確かにそうだとする。そこからどう考え行動するか・・・。『エチカ』全体から導かれるだろう。