先週、久しぶりに友人たちとの会食。メンバーは、その昔、ヘルパー2級の資格取得のための学校で同じクラスだった二人と連れ。連れもその学校で数年後受講した。二人の内一人とは、実習で同じ老健に行った。私は利用者との会話は弾む人とそうでない人の差が出てきたが、彼女は誰とでも爽やかにできていた。彼女はその後、すぐに介護福祉士資格を取り、今は大手事業所にてサービス提供責任者。もう一人は、明るくてユーモラスな言葉で和ませる人。彼女もその後介護福祉士資格を取り活躍中。学生時代ではないのに、単に講座のクラスが同じだけで長い付き合いができるとは、私としては何とも珍しいことだと思う。連れもその二人とは親しくなって、私よりも頻繁に連絡を取り合っている。
コロナ禍前だから2019年以前に会食をしたが、それ以降、職業柄もあってか全く合わずじまい。諸事情により、私と連れは来年早々には東京を離れるのこともあり、ちょいと早いが連れの提案により久々の会食となった。
マスク姿が常態化し、会食は滅多にしなくなり、休みの日でも遊びでの外出をあまりしなくなるというのは、高齢化もあるのかもしれないが、気力が減退するのは間違いない。活動が億劫になる。テレビもつまらんし、アマプラで映画を観ようと思ってもほぼ選べない(『オッペンハイマー』、『PERFECT DAYS』と役所広司主演の流れで『素晴らしき世界』は観たが)。
読書も生来の集中力の乏しさもあって遅々として進まず(『科学と近代世界』ホワイトヘッド著(中公クラシックス)を読んでみているが「相対性」の章からのろのろ運転中(エンストかも))。ああ、そんな意気地なしに5年ぶりの会食は親しき友人とはいえ少々緊張した。
現地に向かう冬の夕方は、マスクだけが白い(余談:先日仕事帰りの夜、自転車のライトは下向き、満月前夜の月を見上げていると、突如白いマスク姿に気づく。危なかった。ということで白いマスクは貴重な存在だった)。店の奥の座敷には既に二人が歓談中。いやー久しぶりだねえ!から始まって。生ビール注文!おお、なんとみんな変わらずでブランクは無し!5年たつと、二人の子供たちは卒業や就職などなどしている。そんなこともあると話題は尽きない。こちらも話すことが溢れてくる。今日は久しぶりだし、こちらの話より二人の話を聞くことを心掛けよう、などと連れと合意していたのだが、いやいやそんな気遣いは無用であった。誰かがあることを話す、聞く、それに反応する、そして聞く、話し合う。話しは流れとなる。支流が合流する、本流は大きくなる、そしてまた別の流れがほとばしる!早い流れ、ゆっくりの流れ・・・。とてもリラックスした、流れとリズムがある会食で、本当に楽しい時間だった。近年、これは珍しいことだと思った。